SSブログ
オーディオ&ビデオ機器 ブログトップ
前の10件 | -

AKAI GX-77~復活! [オーディオ&ビデオ機器]

 皆様、ご無沙汰しております。
 昨年来、なかなか更新ができずズルズルと半年近くが経ってしまいました。

 以前の記事でご紹介したGX-77。今回めでたく復活したので簡単にご紹介。

2014-0429-01.jpg
<AKAI GX-77 BL>
 所有のデッキはブラック色のため「GX-77 BL」となる。シルバー色は「GX-77」で1981年当時128,000円であった。ブラック色は5,000円高の132,000円。当時は単コンにブラックが流行りはじめた頃で、ブラックはプレミアムカラーだったのだ。

2014-0429-08.jpg
※写真は補修後
 故障の箇所はこれ。GX-77最大の特徴である「Λローディング」のローディングローラーが動かなくなり、テープをローディングしなくなっていた(ー_ー)!! 最大の特徴であるとともに、GX-77の機構的な弱点でもあるようだ。

2014-0429-09.jpg
 一般的なオープンリールデッキでは、テープをピンチローラーとキャプスタンの間を通し、テンションアームにひっかける手間がかかる。このローディング機構は、左右が完全に対称になる。そしてテープセットの手間が大幅に短縮される優れもので、従来のオープンリールデッキのような作業は空リールにテープを巻きつけるだけとなっており、非常に扱いやすい。反面、テープを物理的にカットし編集する作業には向かないため、編集が前提の場合は不評だった。私の場合、スプライシングテープを使ったカットは全く不要だったので、テープを傷めにくく手間の省けるGX-77は理想的なデッキであった。

2014-0429-04.jpg
 左右に見えるリール駆動用のDCモーターとベルトもメカの弱点。DCモーターのトルクが細く、テープの走行抵抗が大きいとFF・REWが最後までできなくなる。ベルトも劣化で滑る。幸いなことにこのデッキはそういった兆候はほとんど発生しない。バックテンションやストッパーも問題ない様子だが、「黄色いグリス」が目立つ。以前のOHではグリスアップまでやっていない様子。テンションアームの動きも若干鈍い。固着はしていないのが時間の問題なので、黄色のグリスは除去しグリスアップを同時に行った。

2014-0429-05.jpg
※写真は補修後のローディング状態
 「Λローディング」は左のキャプスタン軸とギアでかみ合い、動力をもらって動作するようになっている。電源を入れるとキャプスタンは正常に動作し、ローディングスイッチを押すとソレノイドは反応しているようなので、この動力伝達がうまくいっていないようだ。修理出し前提でデッキを開けてみる。真ん中に見えるのが「Λローディング」のスライド部分。真ん中上にあるのがローディングローラーで、これが下からテープを持ち上げて、一発でローディングが完了するのだが動かない。

 ローディングローラーのテンション用スプリングも弱点。スプリングをひっかけるフックが経年劣化で折れるのだ。折れるとローディングローラーが傾くため、大きくテープパスが狂い、テープも傷めてしまう。このデッキもその状態であったため、スプリングをネジ止めしてもらっている。なぜ銅メッキのネジなのかは不明だ。

2014-0429-06.jpg
 こちらが問題の核心。ローディング機構用の大きなギアが見える。このギアがキャプスタン軸のギアとかみ合うことで、ローディングローラーが上下するのだ。ローディングのギアについている白い樹脂のリンクが今回の問題点。ローディングスイッチを押すと、ソレノイドに押されリンクが動き、キャプスタン軸の爪に押されることで、ギア全体が動き、ギアがかみ合い動力が伝わる。ローディングスイッチを押しても、ソレノイドが動くだけで、リンクまでは動かない。ギア自体、手で回してみると、意外なほど軽くギアは回転し、ローディングローラーが動いてくれた。

 リンク自体が固着しているのかと思って、樹脂のリンクをドライバで押してみると軽く動いた。となると、リンクの破損かソレノイドの動作不良が考えられたため、これ以上は断念し修理出しにしようと思ったのだが(修理不能なら「ドナドナ」)…。念のため、電源を入れてローディングスイッチを押してみると、あっけなくローディンが動作してしまった。何度も繰り返し試すが、その後は何事もなかったのように動作する。

 こちらの写真にも「黄色いグリス」がしっかり残っている。本当は全バラでグリスアップや部品の交換が必要と思われるが、以前のOHを信じて、今できる範囲のグリス除去と塗布を行った。次回不具合発生時には、再度OHに出すつもりなので、このまま様子を見ることにした。

2014-0429-07.jpg
 ヘッド周りの清掃・消磁を行いテープをかけてみる。動作も軽く音も正常。前回の使用から約1年放置されていたが、録音・再生もOKで、左右のレベル差もない。FF・REWも最後までしっかり巻き取れる。天板とフロントパネルを付け直し、ダストカバーもセット。この状態でもう一度チェックするが大丈夫のようだ。

2014-0429-03.jpg
 その後、何本かテープをかけてみるが、今もいい音を聞かせてくれている。テープデッキではなんと言っても、このレベルメーターの存在は大きいと思う。リールが回転し、カウンターが時間を刻み、レベルメーターが躍動を視覚的に伝える。PCオーディオや、ネットワークオーディオ、特にCD以降のDigitalは、こういったアナログ的な感覚は本当に少なくなった。

 AKAI GX-77は発売が1981年なので、今から30年以上も前のオーディオ機器である。ちょうどカセットテープにフェリクロームやメタルが登場し、性能が大きく向上したころのオープンリールデッキ。Λローディングによるローディングの簡単さ、EEポジション(EXTRA EFFICIENCY)による性能向上、オートリバースによる長時間録音で、カセットテープに対抗していたように思う。実際に出てくる音は、さすがに余裕があり、スペックだけでも完全にカセットを上回っていた。しかし、普通に音楽を聴くには、オープンリールは不便であることは間違いがない。録音用メディアとしての便利さの追及は、オープンリール ⇒ カセット ⇒ MD ⇒ ファイル(MP3やAAC、WAV、Flacなど)と、変わっていったことが証明している。

 カセットに押されつつ登場したGX-77ではあるが、途中で紹介した「Λローディング」の他に、いくつかの特徴がある。EEポジション(EXTRA EFFICIENCY)採用による性能向上である。EEポジションはカセットのハイポジション(TYPE2・CrO2)にあたり、もともと高性能なオープンリールの性能をさらに向上させる新規格で、当時はTEACのX-2000R、AKAI GX-646なども採用していた。従来のテープを38cm/sで録音した時の性能を、半分の19cm/sで、従来のテープの19cm/sの性能を、9.5cm/sのテープスピードで発揮できるといううたい文句だった。実際に19cm/sで25~33,000Hz(-20VU)で、半分の9.5cm/sでは25~25,000Hz(-20VU)という周波数特性を誇った。一方、当時のカセットデッキは、テープスピードやトラック幅の違いもあり、メタル使用時の最高級デッキで、だいたい30~20,000Hz(-20dB)とスペック的には及ばなかったが、オーディオ用のデッキなら聴感上の音質はほぼ確保されており、しかも扱いが手軽でローコストだった。

2014-0429-02.jpg
 そして、オープンリールとしては最速の0.4秒クイックリバースを実現。9.5cm/sとEEポジションを使えば、7号までのリールとはとはいえ、高音質で180分もの連続録音が可能で、FMのエアチェックのマスターとして最適だったように記憶している。「Λローディング」の簡単さも手伝って、オープンリールの不便さは軽減されている上、巨大な10号リールではなく、7号までのリールであったため、一般的なコンポサイズに収まっている点が、使いやすさを一層押し上げていると思われる。

 ヘッド構成は「Λローディング」のローディングローラーの左右に配された合計6ヘッド構成。FWD時には向かって右側の3個のヘッド、REV時には逆側のヘッドを使う左右対称となっている。ヘッドは当然GXヘッドで摩耗知らずで現在でも全く摩耗は見られない。素行系もFGサボモーターとキャプスタン表面の加工などで、ワウフラッター0.03%WRMS(±0.045% W.Peak EIAJ)と優秀。ただし、本機はキャプスタン表面の加工はすでに磨滅しており、本来の性能からは落ちていると思われるが、問題ないだろう。

 このデッキは8年ほど前に入手たものであるが、錆もあり決して良い状態ではない。他にもTC-R6もあったが手放してしまった。でも、かつて熱く憧れたオープンリールデッキであり、いつまでも手放せない一台である。いつまで動いてくれることやら。

リバース録再オープンデッキ AKAI GX-77
THE MASTRE 77

GX-77 ¥128,000(シルバー)、GX-77 BL ¥132,000(ブラック)
主な特徴
○新しい高密度記録テープに対応するEEポジションを装備
○従来の19cm/秒テープスピードクオリティで、連続3時間の録音・再生が可能
 (9.5cm/秒150%テープ使用)
○オープンで初めて0.4秒クイックリバース機構
○スムーズでクイックなテープ装着を可能にしたΛ(ラムダ)ローディング
○ニューGXヘッドとダブルギャップ消去ヘッドの6ヘッドシステム
○分・秒単位のリアル多無電子デジタルカウンター
○MP-515(¥2,500別売)カウンターメモリーバックアップアダプター
○ハーフターン(180度)マスターボリューム
○ダビング編集に便利なキュー/レビュー機構
○マックスホールド付2色16セグメントLEDバーメーター
○リモートコントロール機構
○±30%までのバイアス調整ボリューム
○別売ダストカバーDC-77
主な仕様
トラック方式 4トラック 2チャンネルステレオ
リール 7号(17型)
テープスピード 19cm/s、9.5cm/s
ワウ・フラッター 19cm/s 0.03%(WRMS) ±0.045% W・Peak(EIAJ)
9.5cm/s 0.04%(WRMS) ±0.065% W・Peak(EIAJ)
周波数特性 25~33,000Hz±3dB(-20VU) 19cm/s
25~26,000Hz±3dB(0VU) 19cm/s
25~25,000Hz±3dB(-20VU) 9.5cm/s
25~15,000Hz±3dB(0VU) 9.5cm/s
歪率 0.5%(1kHz 3次高調波ひずみ率)
S/N比 63dB(19cm/s)
ヘッド構成 GX録音ヘッド×2・GX再生ヘッド×2・消去ヘッド×2
モーター構成 FGサーボDCモーター×1・DCリールモーター×2(リール)
巻き戻し時間 約80秒(50-60テープ)
入出力レベル 入力70mV、出力0.775V、ヘッドフォン1.3mW
消費電力 AC100V、50Hz/60Hz、28W
外形寸法 W440×H244×D227mm
重量 約17㎏
その他
ダストカバー DC-77(¥6,500)、カウンターメモリーバックアップアダプター MP-515(¥2,500)、リモートコントロールユニット RC-21(¥6,000)


2014-04-29 20:28  nice!(13)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:PLAYLOG

【カートリッジ】audio-technica AT10G RD [オーディオ&ビデオ機器]

 いつでも手に入るだろう。そう勝手に思っていたものが、私の気づかないところでと生産を終えていた。audio-technicaから発売されていたVM型カートリッジ「AT10G RD」。

2013-0809-01.jpg
VM型ステレオカートリッジ AT10G RD (生産完了) 標準価格:¥8,400 ※写真中央
VM型ステレオカートリッジ AT10G (生産完了) 標準価格:¥8,400

 調べてみると、生産完了の告知はつい最近のことらしい。色がグリーンの「AT10G」が用意されていたが、こちらも生産完了。交換針は、まだメーカー出荷があるようなので、ひとまずは安心ではあるが、AT15Ea/Gのように、互換の交換針が用意されるとは限らない。私のAT15Ea/Gは、まだオリジナルの針なので試してはいないが、AT15Ea/G用の互換針は、本来の針とは材料自体が変わってしまっており、AT15Ea/G本来とは違う音になるかもしれない。

2013-0809-03.jpg
 そんな不安もあり、ちょうど交換時期を迎えていた「AT10G RD」の交換針を買ってきた。予備にもう一個くらい買ってもいいのだが、今のペースだとこの針が寿命迎えるのは10年後くらいになりそうだ。価格は量販店で約3,000円。ずいぶんと以前に、カートリッジ自体は約2,700円という破格で買ったので、交換針のほうが高い計算だ。

 ここで簡単に紹介をすると、このカートリッジの最大の特徴は、なんといっても付属のシェルが「イタリアンレッド」と、ノブのカラーも「レッド」で、外観が非常に派手であることが挙げられる。買うなら間違いなく「レッド」だと思うのだが、すでにほとんど流通していないらしい。色違いの「AT10G」(ノブカラー:グリーン)は、今日現在のところではまだ手に入るようだ。

 肝心の音のほうはどうかと言えば、重心が低めで明るく元気、前に出てくる感じ。少し硬めだが、ロックやポピュラーとは非常に合うと感じる。もちろん、価格の高いモデルと比べれば、繊細さや奥行き感、細かな分離度などは苦手のようだが、普及価格帯とはいえ素晴らしいものを持っている。標準針圧は2.0gだが、1.5g~2.5gであれば範囲内。軽めに調整すれば中高音が華やかになり、落ち着いた音色が好みなら、少し重めに調整すればいいだけ。出力も5mVと高く、S/N比も有利となる。全体的にとても扱いやすいカートリッジだと感じる。

 こういったことはアナログならではの楽しいところで、特にカートリッジは、値段が高ければ、特性は向上し音質は良くなるのだが、それがベストというものではないと思う。自分が買える範囲で、気に入ったものを使えばいいだけである。上を見ればきりがないのも、オーディオの世界である。しかしサラリーマンの小遣いでも、比較的簡単に手に入るカートリッジは、財布にやさしく(奥さんにもナイショで)手軽に音の変化を楽しめる、素晴らしいオーディオだ。

2013-0809-02.jpg
 そうは言っても、audio-technicaのVMカートリッジもここ何年かでずいぶん姿を消し、ラインナップは現在3種類のみとなってしまった。写真右に写っているのはずいぶん前に生産完了になった「AT-E30/L」。数年前まで交換針の「ATN-E30」が買えたのだが、これも生産完了となった。一部ではまだ流通在庫があるようなので、こちらの交換針も買う予定である。

VM型ステレオカートリッジ AT10G RD (生産完了) 標準価格:¥8,400
VM型ステレオカートリッジ AT10G (生産完了) 標準価格:¥8,400
型式 VM型
再生周波数範囲  20~20,000Hz
出力電圧  5mV(1kHz・5cm/sec.)
チャンネル・セパレーション   28dB(1kHz)
出力バランス  1.5dB(1kHz)
針圧  1.5~2.5g(2.0g標準)
負荷抵抗  47kΩ
重量(シェル含む)  19.5g

※スペック・標準価格などは製品の取扱説明書、audio-technica様Webサイトより引用および参考としました。確認ミス、漏れ、誤り、詳細な情報の問い合わせなどにつきましては、なにとぞご容赦ください。


2013-08-09 01:12  nice!(6)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:PLAYLOG

【ターンテーブル】DENON DP-67L~休日はレコードを [オーディオ&ビデオ機器]

 先日は平日なのにお休み。久々にのんびり音楽を楽しんでました。

 以前の記事「【MCカートリッジ】DENON DL-301II」で、ちょこっと紹介していた「DENON DP-67L」ですが、久々に使おうと思ったら結構汚れているし、水平なんかもずれているので、掃除と調整がてらご紹介。

DP-67L-01.jpg
<DENON DP-67L>1982年発売 標準価格:99,750円
 1982年はCD元年。アナログプレーヤーも全盛を極めていた時期です。超重量級パーツの投入、ハイテク投入による電子制御、高純度の配線や新素材の採用など、アナログプレーヤーも話題に事欠かないオーディオブームまっただ中。国内メーカー製ターンテーブルは、一部を除いて「ダイレクトドライブ方式」をこぞって採用していました。そんな中でDP-67Lは、前年の1981年にDENONが発売した超高級ターンテーブル「DP-100M」の技術を投入したモデルでした。

 この頃のDENONのプレーヤーの特徴として、まず目を引くのがターンテーブルプラッター周りを囲む斜めのデザイン(名称不明)。UFOなどとも言われていたようですが、ここに操作系を配したこのデザインは、とてもカッコよくて特徴的で印象深いものがありました。DENONのターンテーブルと言えば、代名詞のようなデザインだと思います。しかし、次期シリーズのDP-59Lなどでは、なぜかオーソドックスなデザインとなってしまいました。

 音はDENONらしいバランスがよく中庸な音。淡々とレコードに刻まれた音を正確に拾い上げてくれます。また、カートリッジの特徴がきちんと出てくるタイプで、カートリッジ交換による音の変化を存分に楽しめます。実際の使用においては、後述の電子制御の効果もあって、音像にふらつきが少なく、再生時の安定感は抜群です。

 ちょっと小ネタですが、下位モデルに外観のそっくりなDP-57L、DP-57M(マニュアル機)があります。一見すると前面のメーカーエンブレム以外ほとんど同じように見えますが、採用されているモーターなどスペックに違いがあります。
<主な相違点>
DP-67L-07.jpg
 資料にないためわかりませんが、他にも付属ストレートアームの仕様が違うようです。電子式アーム部分は基本的に一緒のようです。DENONのDP-57L/57M紹介ページ

DP-67L-02.jpg
 DP-100Mを彷彿とさせるグリーンに光るリフターのスイッチ

DP-67L-03.jpg
 ストップとスタートスイッチ。こちらもターンテーブル回転時にはグリーン、停止時はアンバーに光るスイッチが美しい。回転数のスイッチを押せば自動でアームがダウンし、再生が終了すると自動でアップします。

DP-67L-05.jpg
 機能的な特徴としては純電子式アームダンピング機構の「Dynamic Servo Tracer (Electronic Q-damping)」が挙げられます。トーンアーム支持部の内部に電子式ダンピング機構が内蔵されていて、レコード盤に多少の反りがあったとしても、音像のふら付きが少なく見事に音溝をトレースしてくれます。これは磁気回路による反発を利用した非接触式。軽針圧カートリッジでの安定感は抜群で、今まで音飛びはほぼ皆無です。

DP-67L-04.jpg
 ダンピングの強さは写真の奥のダイヤルで調整します。基本は針圧と同じ。インサイドフォースキャンセルも非接触の機構を使うので、手前のダイヤルで合わせます。DENONの資料によると、水平感度も非常に高く、オイルダンプ式などの機械式と比べて、環境変化や経年変化に強い事が特徴とされていました。実際に再生しながら微調整が可能なので、耳で変化を確認できる点が便利です。

 そして、DENONのターンテーブルと言えば、「ACアウトローターサーボモーター」を使ったダイレクトドライブ方式。通常はDCモーターが使われるところ、回転精度や静粛性・耐久性・高トルクなどの点から、DENON自慢のACモーターが使われています。これにアルミダイキャスト製の30cm肉厚ターンテーブルプラッター(慣性モーメント280㎏/cm2)を組み合わせられています。また、ターンテーブルプラッター内周(内側)に記録された1000個のパルスを、専用の磁気ヘッドで検出し、この信号をもとにQUARTZ LOCKで制御。0.008%W.rms(サーボシステム)・0.02%W.rms(JIS)の低ワウ・フラッターとなっています。回転数偏差は0.002%以内。高トルクのおかげで回転の安定も早く、1.3秒以内で規定回転(33 1/3 rpm時)。負荷特性も針圧200g(最外周)で0%。

 もちろん、こうした「スペック=音がいい」訳ではなく、当時もカタログ上に繰り広げられるスペック競争には、一部否定的な意見も散見されました。現在市販されている高級ターンテーブルのほうが、音質的にはいいのかもしれません。しかしながら、回転系のスペックでは、現在のターンテーブルよりも一桁から二桁も上をいっています。

 トーンアームは交換式で、ストレート型とS字型との交換が可能です。ストレートアームにはLAMINATION DAMPED SHELL採用の軽量高感度タイプが付属。高精度のS字型アームにはユニバーサルシェルが使えるので、簡単にカートリッジを変えることができ、音の変化を楽しむことができます。残念ながらストレートアームは一部半損したため現在お休み中です。ウェイトも4種類付属していて、さまざまなカートリッジに幅広く対応できています。

 意外とすぐれているのがダストカバー。同年代同クラスの他メーカー製と比べるとその差は歴然で、ハッキリとわかるほど高品質で耐久性があり、重く厚いため鳴きが少ないのが特徴です。よほど粗末に扱わない限りは、長持ちすると思います。

DP-67L-06.jpg
 あまり壊れることのないDP-67Lですが、弱点はいくつかあります。一つはこれ、リフターですが、経年変化で内部のカムが割れ上下しなくなります。リフター上部もゴムと樹脂なので注意が必要です。なお、メーカーには当然ながら部品のストックがなく、壊れた場合、リフターは修理不能です。また、内部の電子部品の故障により、回転が安定しなくなったり、急にターンテーブルが超高速で回転したりといった故障が見受けられるようです。なお、モーター制御関係の部品の場合、DENONではまだ直してくれるようです。

 私の所有する「DP-67L」は、中古のオーバーホール品を10年ほど前に買ったもの。程度のいい一台を手に入れるために、何年も時間をかけて探したこのDP-67L。発売当時、中学生だった私には、とても買える金額ではなく、さらにアンプ、スピーカー、カートリッジ、ラックを揃えなければ、音をまともに鳴らすことすらできません。私の中の憧れの一台なわけです。さてさて、いつまで動いてくれることやら。

DENON DIRECT DRIVE TURNTABLE SYSTEM  DP-67L
主な特徴
〇 電子式アーム「Dynamic Servo Tracer (Electronic Q-damping)」
〇 ストレート/S字アームパイプ交換方式
〇 ラミネーションダンプシェル採用ストレートアーム
〇 クオーツロック採用ACアウトローターサーボモーター
〇 アルミダイキャスト30cm肉厚ターンテーブル採用
〇 純電子式無接触型インサイドフォースキャンセル
〇 オートリフトアップ付
〇 表面木目調鏡面仕上げキャビネット
主な仕様
■フォノモーター部
駆動方式        :両方向サーボ・ダイレクトドライブ
モーター        :アウトローター形ACサーボモーター
スピード制御方式   :周波数検出によるスピードサーボおよび位相サーボ
回転数         :33 1/3 rpm ・ 45 rpm
回転数偏差      :0.002%以内
スピード切換え機構 :ソフトタッチ・プッシュボタン
ワウ・フラッター    :0.008%W.rms(回転系)
               0.02%W.rms(JIS)
SN比          :82dB以上(DIN-B)
起動時間        :1.3秒以内で規定回転(33 1/3 rpm時)
負荷特性        :0%(針圧200g最外周)
ブレーキ        :電子ブレーキ
電源電圧特性     :90~110Vの変動に対して0%
ターンテーブル    :アルミダイキャスト30cm肉厚ターンテーブル
               (慣性モーメント280㎏/㎠)
■トーンアーム部
形式           :スタティックバランス・電子制御
               ストレート型・S字型、パイプ部交換可能
有効長         :244mm
オーバーハング    :14mm
トラッキングエラー  :2.5°以内
針圧可変範囲     :0~3g/1回転(1目盛0.1g)
適合カートリッジ自重 :ストレート・パイプ時:4~15g(シェル等含む)
              S字型パイプ時:11~20g
アーム高さ調整範囲 :約5mm
出力コード       :低容量コード約1.2m
付属機構        :電子式アンチスケーティング機構
■その他
キャビネット      :木製・表面木目調鏡面仕上げ
電源           :AC100V 50/60Hz
消費電力        :15W
外形寸法        :W485×H195×D410mm(ダストカバーを閉めた状態)
重量           :約15.0kg

※スペック・標準価格は当時の資料、DENON様Webサイトより引用および参考としました。確認ミス、漏れ、誤り、より詳細な情報の問い合わせなどにつきましては、なにとぞご容赦ください。なお、数値関係に誤りがあると連絡が入ったため、一部修正して再掲載しました。
初稿:2013-07-29 01:25:26
修正:2013-07-29 22:26:25


2013-07-29 22:26  nice!(5)  コメント(7)  トラックバック(0) 
共通テーマ:PLAYLOG

ポータブルナビゲーション"nav-u" 「NV-U97VT」 [オーディオ&ビデオ機器]

20120314214255.jpg
 我が家のクルマは<車齢14年>のプリゴン君なのですが、ついにナビが付きました。ビルトインタイプで2DINサイズのナビも考えたのですが、かなり高価な上、取り付けも面倒なので、簡単に取り付け取り外しのできるPNDを購入です[わーい(嬉しい顔)]

パーソナルナビゲーションシステム「NV-U97VT」
http://www.sony.jp/nav-u/products/NV-U97VT/

 ソニーストアから届いて早速開封。画面は7インチ。思った以上にでかいサイズは、ワンセグを見るのに最高です。娘がこれで退屈しなくて済みます。テレビ見るなら画面はでかいほうがいいです。ちなみに、ワンセグ視聴でクレードル装着時に時速20㎞/hになると、画面がブラックアウトしますが、そんな時はクレードルから外せば画面は映りますので安心です。移動中にテレビが見れないなんて、娘にとってはナンセンス。バッテリ内蔵はありがたい。

 地図画面やフォント表示が多少荒いとの前評判でしたが、パソコンや携帯電話じゃあるまいし。クルマの中では画面との距離もそれなりにあるので全く問題なし。

 想定外だったのは、FM-VICSと光ビーコンVISCは同時使用できないこと。光ビーコンVICSを使えば、渋滞時や事故発生時に自動でリルーとしてくれるので、やむを得ずFM-VICSは取り付けないことに。FMアンテナの装着も面倒そう。ワンセグのアンテナで受けてくれればいいのに。ちょっと残念。光ビーコンのVICSユニットは、知り合いから<0円>でゲット済みだったので、今はこちらを使用中です。でも、郊外や幹線道路以外に行くと、光ビーコンって役に立たないのね…。

 オービスの警告はかなり役立ちます[exclamation×2]



所有のデッキ点検 [オーディオ&ビデオ機器]

 最後の記事が5月だったので、なんと9か月も放置してしまいました。

 ここのところ、オーディオと言ってもアンプとターンテーブルしか使っていなかったので、久々の電源ONとなったデッキたち。CDすらもっぱらPCへの取り込みと、クルマの中だけ。たまには使ってあげないといけないと思い、電源を入れてみると。

20120208234902.jpg
<AKAI GX-77>
 まずはこちら。AKAIのGX‐77です。Maxellの7号をセットしてPLAYボタンをプッシュ…。「カチッ」とリレーの音がして一瞬反応するものの、ローディングできなくなっていました。要するに壊れています。7年ほど前にOHしたのですが、やっぱり壊れるのですねぇ。

KA5ES.jpg
<SONY TC-WR965S、TC-KA5ES>
 次にカセットたち。すでに過去の遺産ですが、手放せません。WR965Sは3年ほど前に、メンテ済みでしたので特に問題なく動作。問題はKA5ESです。FF/REW、カセットリッドの動作はできるものの、PLAY/RECは動作せず、ベルトの滑る異音が響きます。間違いなくあのモード切替用のベルトがダメになっています。この辺りはサクッと直りますので、今度修理かなぁ。

20120212175947.jpg
<Aurex AD-4mkⅡ、Nakamichi CR-70、AIWA XK-009>
 こちらはすべて元気そのものでした。CR-70は数年前にメンテ済みで、全くノートラブル。XK-009はICまで交換した完全OHだったので、もうしばらくは持ちそうです。AD-4nkⅡはノーメンテですが、とりあえず問題なさそうです。AD-4mkⅡはPEAK METERがアナログ式なので、貴重な存在です。

 とりあえず、捨てる気はありませんので、どこかでメンテしてもらいましょう。ちなみにNakamichiはメーカー修理ができるようなので、金さえあればそれなりにOHできそうな気もしますけど。


2012-02-12 18:59  nice!(8)  コメント(10)  トラックバック(1) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

SONY「MDP-A7」中古購入~いきなりクラッシュ [オーディオ&ビデオ機器]

先日、所有のLDプレーヤー「MDP-999」が再生不能になったと、記事でお伝えしました。そこでリモコン付きで、何か手頃な代替プレーヤーは無いかと探していたところ、早速同じソニーの「MDP-A7」を中古で買ってしまいました。価格は送料込みで約5,000円。動作確認済みで希望通りのリモコン付き。まずはリモコンが無いと、まともに操作できませんので。外観は想像以上に良くなく、傷が多く、塗装もはげています。錆びも出ています。とりあえずきれいに布巾で拭きました。布巾は真っ黒です


●SONY「MDP-A7」 発売当初価格11~12万円程度
MDP-999と比較すればかなり安っぽいのですが、価格を考えれば当然のこと。重量も約1/3で、アルミパネルもサイドウッドもアルミ天板もなく、高級感は皆無。でも画質の評価は高かったようです。LD再生はLDクイックスタートもあり、画像は比較的早く出る感じです。また、オートリバースなので、面倒な作業も要りません。そう、LDは両面記録なのでA面とB面があるんです。


<トレーを開けたところ>
MDP-Aシリーズよりも前のソニーのLDプレーヤーは、MDP-999やMDP-801のようにLD用とCD用のスピンドルは別で、2個のモーターがあるプレーヤーが存在していましたが、これは1モーターでLDもCDも駆動します。娘のリクエストで「魔女の宅急便」や「カリオストロの城」を早速再生。A面→B面のターンも早く、異音や振動も無く特には問題ないようです。でも、結構ノイズが多い事に気付きました。

そこで、CD型レンズクリーナー登場です。再生してそして取り出し… 「ガキッ」という異音がして、トレーは半開きでストップ。レンズクリーナーが出てこなくなりました あわててコンセントから電源を抜きました。

翌日、知り合いの修理関係者のもと、中に取り込まれたCDを取り出してみることに 半分ジャンクのようなLDプレーヤーですので、だめもとで天板を開けると…。


ディスクをスピンドルに押さえつけるクランパーのマグネットに、CDが張付いていていて、CDがトレーに引っかかり出てこなくなっていたのです。どうやらマグネットに貼り付けてある薄い樹脂のシートの粘着部分が、熱や経年劣化ではみ出してきて、CDにガッチリと付いてしまったようです。とりあえずクランパーを外しCDを剥がしました。

写真の黒い輪の部分が犯人。ここまできたら簡単に清掃です。手持ちのアルコールを綿棒に付けて根気よく拭くと、はみ出した粘着部分がきれいに取れました。ついでにLDを挟む部分と、スピンドル側も清掃。粘着でベッタリでしたが、一応は清掃はOK。センターの穴に少量のセラミックグリスを塗布して完了です。CD型レンズクリーニングは…再起不能です


カメラ用のレンズクリーナー(イソプロピルアルコール)で、ついでにレンズも清掃。綿棒が黒くなりました


サーボ系、オーディオ系、ビデオ系が全て一枚の基板に せめて分けて欲しかったなあ。価格なりですかね。後ろに見えるのは、VictorのHR-W5。我が家ではW-VHSが現役です


トレー駆動のベルトはまだまだ大丈夫なようです。

その後のLD再生はバッチリでした。ノイズはあるもののかなり減りました。でもMDP-999と比べると画像も音も劣るようです。仕方ないですね。かなり古いですし。翌日、娘と「カリオストロの城」をしっかり楽しみましたよ MDP-999の修理の目処が付くまで、しばらくLDのメイン機です。一応きれいにはなりましたから。でも、DVDやブルーレイもあるので、やはりあまり使わないでしょう。

''※とても危険です。絶対に真似しないでね。必ず専門店や専門職に頼みましょう''

補足資料
【SONY MDP-A7】
LD/CDマルチディスクプレーヤー
発売日:1993/10/1
標準小売価格(発売当時):115,500円(税込み)
<主な特徴>
・PULSE D/A CONVERTER搭載
・8 OVER SAMPLING 45Bit FILTER搭載
・Cクィックリバースメカ搭載
・映像DIGITAL MEMORY搭載CLV対応変速再生
・PICTURE CALL/可変FLASH MOTION/STOP MOTION
・リモコンJOG/SHUTTLE搭載
・フロントパネル可動VERTICAL SLIDE FACE採用
・TRI DIGITAL LSI採用の高画質
・LD QUICK START機能
・FL DISPLAY OFF機能
・プラスカラオケ機能(マイク端子/デジタルエコー搭載)
・金メッキ出力端子
・極性表示付き電源ケーブル
<主な仕様~音声部>
・周波数特性:4~20,000Hz(±0.3dB)
・ダイナミックレンジ:99dB以上
・ワウ・フラッター:±0.001%以下(測定限界以下)
・S/N比:115dB以上
<主な仕様~映像部>
・水平解像度:425本
・映像S/N比:50dB以上
・デジタルメモリー:4Mbit
・可変再生
 1/2、1/4、1/8、1/16、1/30、1/90、2、3、5、10倍
<再生可能ディスク>
・CD/CDV(8cm対応)
・LD(20cm/30cm/LDシングル)
<出力端子>
・S映像出力端子×2(4PミニDIN-J/金メッキ)
・コンポジット映像出力端子×2(RCA/金メッキ)
・音声出力端子×2(RCA/金メッキ)
・コントロールS入力端子×1(ミニ)
・光デジタル出力×1(角型)
・マイク入力端子×1(標準ジャック)
・ヘッドフォン端子×1(標準ステレオジャック)
<サイズ/重量/電源他>
サイズ:430mm×120mm×435mm(W×H×D)
重量:10.0kg
電源:100V 50/60Hz 36W
リモコン:RMT-M20×1附属(単三×2)



SONY『MDP-999』~再生不能… [オーディオ&ビデオ機器]

 ご無沙汰しております ようやくプレイログ復活。いやーめでたい。復活2日前にはなぜかログオンできて、プロフィールの編集だけできるという不思議な体験もいたしました。

 今日は悲しい記事です。所有していたソニーのレーザーディスクプレーヤー『MDP-999』が再生不能に。場所の問題もあって、8~9年ほど使っていなかったのですが、今日電源を入れて、再生しようとしたらLDもCDも再生不能になっていました。どうやらピックアップ(読み取り部)が死亡した模様です


 重量は約30kg。Gシャーシと5mm厚のアルミ天板のおかげで、非常に重たい機器を動かし、電源ON。ディスプレイにブルーのモニターは出ます。でも、ディスクを入れるとカタンッカタンッとピックアップが必死に読み取ろうとするむなしい音がかすかに響きます。天板をあけて確認すると、レーザーが出力されていません。ピックアップ死亡確定です

 19年も前の機器ですので、部品はもう残っていないようです。パイオニアの同時期のLDプレーヤーは修理可能のようですが、こちらは完全アウト。映像もきれいだったのですが、CDの音が非常によかったので残念です

 外箱(カートン)から緩衝材、取説、リモコンも完全装備で、本体の状態はピカピカで傷も汚れもありません。う~ん…何とか直らないかなあ

補足資料
【SONY MDP-999】
LD/CDマルチディスクプレーヤー
発売日:1990/2/21
標準小売価格(発売当時):280,000円(税込み)
本体カラー:2色(GOLD/TITANIUM GRAY)
<主な特徴>
・耐振性に優れる大地シャーシ採用
  大型モノコック高剛性G(ジブラルタル)シャーシ
  10kgの四重構造のアンダーシャーシ
  5個の真鍮削り出し大型インシュレーター
・二重構造トップシャーシ
  5mm厚アルミトップパネル採用
・トリプルトランス方式
  デジタル・ビデオ・オーディオ回路に専用トランス
  オーディオ用はOFCリッツ線採用
・8 OVER SAMPLING 45bit NOISE SHAPING DIGITAL FILTER
・高精度8fs 18bit低歪率D/Aコンバーター
・60μm銅箔厚パターン採用ガラスエポキシ基板
・水平解像度430本、映像S/N52dB
・3ラインダイナミックくし型フィルター
・PICTURE ENHANCE機能(DIRECT MODE付き)
・LD専用/CD専用 2スピンドルモーター方式
・デュアルサポートチャック方式
・8bit 4fsc映像DIGITAL MEMORY搭載CLV対応変速再生
・RECALL機能/9画面DIGITAL PICTURE PLAY機能
・外装シャーシ・シールドケース・リアパネル銅メッキ処理
・アルミフロントパネル
・ウレタン処理ディスクトレイ
・蛍光表示管ON/OFF機能
・本体アルミ削りだしJOGダイヤル採用
・JOG/SHUTTLE搭載大型リモコン
・金メッキ出力端子
・極性表示付き極太電源ケーブル

<主な仕様~音声部>
・周波数特性:4~20,000Hz(±0.1dB)
・ダイナミックレンジ:102dB以上
・ワウ・フラッター:±0.001%以下(測定限界以下)
・S/N比:110dB以上
<主な仕様~映像部>
・水平解像度:430本
・映像S/N比:52dB以上
・デジタルメモリー:8bit 4fsc
・可変再生
 1/2、1/4、1/8、1/16、1/30、1/90、2、3、5、10倍
<再生可能ディスク>
・CD/CDV(8cmCD対応)
・LD(20cm/30cm/LDシングル対応)
<入出力端子>
・S映像出力端子×2(4PミニDIN-J/金メッキ)
・コンポジット映像出力端子×2(RCA/金メッキ)
・音声出力端子×2(RCA/金メッキ)
・コントロールS入力端子×1(ミニ)
・光デジタル出力×1(角型)
・映像音声入力2系統(フロント・リア×各1系統/各金メッキ)
<サイズ/重量/電源他>
サイズ:470mm×144mm×473mm(W×H×D)
重量:30.0kg
電源:100V 50/60Hz 52W
補助電源コンセント×1(400W非連動)
リモコン:RMT-M20×1附属(単三×2)



SONY「SS-AR1/AR2」他ハイエンド機器の試聴 [オーディオ&ビデオ機器]

 先日、とある場所でソニーのハイエンドオーディオ&AV機器を視聴する機会に恵まれました。価格的に縁の無い世界なのですが、「いつかは○○○○」とフレーズを思い出すくらい、やはり憧れは強いです。


3ウェイ・スピーカーシステム
SS-AR1


ステレオデジタルアンプ
TA-DR1a
スーパーオーディオCD/CDトランスポート・プレーヤー
SCD-DR1

 1時間程度という時間の中で、聞かせていただいたのですが、一言で言えばとてもいい音。特にライブ録音のCD。SACDではない普通のCDなのに、まるでアーティストが目の前にいるような錯覚を覚えるほど生々しい臨場感にあふれていました。実際にCDにはすごい情報量があるんですよね。

 特にスピーカーはこだわりの一品で、木の素材とその木を切る時期にまでこだわって、キャビネットの作成は静岡の楽器メーカー…云々。うんちくを聞く以前にこの音色に虜になりました。レンジが広いとか、暖かい音とかそういった普通の形容詞では語れません。オーケストラ、ジャズ、ボーカル、ロックといろんなジャンルの音楽が最高の音で鳴る。この音、家で味わいたい セットの価格は…リンク先のサイトで


 続いて、7.1chのホームシアターで視聴しました。


マルチチャンネルインテグレートアンプ
TA-DA5500ES
 昨年発売されて、自動位相マッチング技術搭載の、非常に評価の高いモデルです。店頭で見かけますが、棚に展示してあるだけで、きちんと視聴する機会はありません。


ビデオプロジェクター
VPL-VW85
 こちらも最新鋭機。非常に評価が高いですね。


3ウェイ・スピーカーシステム
SS-AR2
 SS-AR1の姉妹機。2chのステレオで聴いても素晴らしい音ですが、こちらは贅沢なことに、サラウンドシステムのセンターとフロントにセットしてありました。

他に
・BDプレーヤー BDP-S5000ES(ブルーレイ再生)
・2ウェイスピーカー SS-K10ED(サラウンド/サラウンドバック)

 アンプには、自動位相マッチング技術が搭載されていて、まずは無調整で試聴。何気ないシーンがとても臨場感豊かに再現されています。これだけで充分なのですが、自動位相マッチングをONにするとそれが一変。とても自然になるんです。周囲のざわめきや何気ない効果音が、その場にいるかのごとく、部屋の壁がなくなったかのように、本当に自然に。映画の音って本当に作りこまれている事が実感できます。

 さらにHDデジタルシネマサウンドをON。ビックリすることに、7本のスピーカーは人間を中心にして、前後左右に設置されているだけなのです。でも、ホールのシーンでは天井から音の反射音が、本当に自然にちゃんと上から聞こえるんです。ここが試聴室という意識がなくなるくらい自然なんです。だから、ゾクッとくるくらい、効果音がリアルに再現されます。

 最後に最新鋭のプロジェクターが素晴らしい。こういった高級プロジェクターを視聴したのはずいぶん久しぶりです。感想をを端的に言えば「きれい・美しい」&「自然で疲れない」。しかも、映画館や従来のプロジェクターで気になる映像のカクカク感を、ほとんど感じさせないのにはもうビックリ。

 詳しくはいろんな記事を参考にするべきですけど、ソニーのこういった機器は、昔から雑誌の評価が比較的辛口(理由はうわさなので省きます)なのです。でも、各雑誌の評価もかなり高いようです。

 ここまでソニーを褒めると、アンチの方は嫌がるでしょうが、ソニーストア 大阪でも試聴会があるので、一度試聴みてください。百聞は一見にしかずです。



AKAI「GX-F66RC」(ステレオカセットデッキ) [オーディオ&ビデオ機器]

''※写真をクリックすると大きくなります''

<AKAI GX-F66RC>

 ブログタイトルの写真に使ったのはこちら。アカイの『GX-F66RC』です。80年代前半のモデルで、発売当時の価格は約100,000円。もう手元にありませんが、写真を整理していたら、手放す前の写真と、その時の紹介文が出てきましたのでご紹介です。


 当時は最先端のマイクロプロセッサー制御を特徴とし、赤外線テープセンサーを搭載したクイックリバースデッキです。リバースは後に一般的となる回転方式ではなく「リニアモーション」方式。ヘッドは赤い自慢のGXヘッドで、ヘッドの構造は録音4μm再生1μmの特性をもつ''「TWIN FILED GX HEAD」''。録音/再生と異なるギャップで3ヘッド並みの特性をもっています。テープ走行も大型フライホイールの採用で、基本シングルキャプスタンのリバース機ながら、0.035%の低ワウフラッターを実現していました。


 前作「GX-F66R」の改良版で、高性能ノイズリダクション''「DOLBY-C」''を搭載し、低ノイズ化を図っていました。このデッキの特徴として、10キーを装備した「RPSS(RANDOM PROGRAM SEARCH SYSTEM)」を搭載し、プログラムした曲を指定順に再生するシーケンシャルプレイ、ランダムに再生するランダムプレイ、プログラムした曲をスキップ再生するスキッププレイ、プログラム順に99回までリピート再生とランダムリピートも可能。2色16セグメントレベルメーターや、各スイッチやインジゲーターのイルミネーションも美しいモデルです。


☆クイックリバースデッキ AKAI GX-F66RC
【主な特徴】
○ TWIN FILED GX HEAD
 ・録音用ギャップ(4μ)、再生用ギャップ(1μ)
○ 2 MOTOR LOGIC CONTROL
○ RPSS(RANDOM PROGRAM SEARCH SYSTEM
○ 赤外線テープセンサーQUICK REVERSE
○ 2色16セグメントレベルメーター
○ INTOR SCAN
○ BLANK SEARCH
○ AUTO MUTE
○ REC CANCEL他

【主な仕様】
ツインフィールドGXヘッド×1、消去ヘッド×2
電子制御DCモーター (キャプスタン駆動)×1
DCモーター (リール駆動用)×1
ワウ・フラッター :0.035%WRMS、0.11%(DIN)
周波数特性   :25~16,000Hz(±3dB Normal -20VU)
          :25~17,000Hz(±3dB CrO2 -20VU)
            ※25~9000Hz(±3dB 0VU)
          :25~19,000Hz(±3dB Metal -20VU)
            ※25~13,000Hz(±3dB 0VU)
SN比       :60dB (メタル ドルビーNRオフ)
           Dolby Cで20dB向上
ひずみ率    :メタルテープ 0.7%
電源/消費電力 :AC100V 50/60Hz、36W

 照明を少し落とした部屋で、電源を入れると浮かび上がる美しいイルミネーションは強烈に印象的で、眺めているだけでも満足できるデッキでした。中古で手に入れたので、本来の性能はありませんでしたが、そこそこの音はしていましたよ。



修理から戻ってきました [オーディオ&ビデオ機器]

 愛用しているビデオカメラとデジカメ ソニーのHDR-HC3とDSC-H3です。奇しくも同じナンバーのモデルです

 ビデオカメラはなんと、近所の子供に、テーブルの上から、タイル張りの床に落とされてしまい、音声が記録されないという故障に。実はその後も録画できていたんですけど、後で再生すると音が出ない 直前に録った映像は音が出ましたので、あえなく修理に

 デジカメは、以前から気になっていたレンズ内のホコリ。写りには問題ないのですが、保証中に点検に出しました


 で、修理から戻ってみると、ビデオカメラはメカ交換でした 音声は基板補修。デジカメは、なんとレンズユニット交換 清掃だけだと思っていたんですが、どこかぶつけていたのでしょうか

 GW中の先週末に修理に出したばかりなのですが、なんとGW期間中に全て戻ってきました。修理期間は5日間ほどで驚くほど最速 しかも、Webから申し込むと、自宅まで日通さんが取りに来て、また届けてもらえるという楽チン修理でした 今回はソニースタイルの3年間のワイド保証で全て無料。落下や水没などにも対応なので安心でした。


 交換済み部品が入っていました。お世話になったメカデッキ。ありがとうございました とても精巧に出来ています。最近のメモリーやHDDタイプでは、もう使われないメカですね。



前の10件 | - オーディオ&ビデオ機器 ブログトップ

このブログの更新情報が届きます

すでにブログをお持ちの方は[こちら]


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。